他人との関わりとバイク

今の時代、SNSで簡単に知り合いを増やす事が出来る。

 

凄い時代になったと思う。

 

以前、バイク仲間を集める手段はナンパだった。

 

ツーリング先や信号待ち、駐輪場など

 

バイク乗りという共通点からすぐ意気投合して仲間となった。

 

2012年からツイッターを始めたので、仲間はより一層増えていった。

 

中にはファンだと言ってくれる人も現れた。

 

承認欲求が刺激されバイクライフが更に楽しく感じた。

 

しかし、ある時ふと思った。

 

俺は何でバイクに乗っているんだと。

 

確かに自分のバイクを自慢するのは好きだし、運転する事も最高にエクスタシーを感じている。

 

いつからか

 

何処に行く

 

ではなく

 

誰と行くか

 

になっている事に気がついた。

 

更には

 

誰が自分自身の存在を認知してくれるか

 

何人の人が声を掛けてくれるか

 

本来と違う方向へ向かっていると気付いてきた。

 

バイクのカスタムも派手になり

 

自分がどう思うか

 

よりも

 

他人にどう思われるか

 

が重点的になっていた。

 

1人で誰にも何も言わずバイクに乗ってみた。

 

少し味気ない気もするが楽しい。

 

コロナ禍という事もありスポットは徹底的に避けた。

 

誰に気を遣う事なく自分自身とバイクだけの時間

 

いつからか忘れていた感覚だった

 

バイクは何処へ行くも誰と行くかも大事だが、それ以上に優先すべき事があった。

 

俺が行くか。

 

そこには誰も要らないし、どこである必要もない。

 

ただただ自由に走るだけ

 

峠を攻める訳でも、インカム越しに会話をして楽しんだり、一緒に見る景色を共有するでもない。

 

唯一無二の俺自身が、相棒と呼べる自信のバイクと走るだけ

 

究極に至高な時間だと思う。

 

ミニマリズムに触れて本当に色々手放したが、手放した事により大切な物が浮き彫りになった。

 

これからもバイクに乗っていく。